最近では一般的な用語として使われるようになってきた「ED」
ペニスが十分に勃起できず満足なセックスを行えないことを指しますが、実は色々なことが原因で勃起できなくなってしまうのです。
EDの原因をしっかりと理解しておくことで、解決策もそれに合ったものを選ぶことができます。
EDをしっかりと治療するためにも、まずは原因を知るところからはじめましょう。
【目次】
正常な男性の勃起メカニズム
EDの原因を知る前に、まずは男性の正常な勃起のメカニズムをご紹介します。
勃起は一見単純なように見えますが、実はとても繊細なメカニズムで少しでも異常があると、勃起ができなかったり勃起を維持するのが難しくなります。
①まず性的刺激や性的興奮を受けます。
②この情報が脳から神経を介して陰茎に伝達されます。
③陰茎海綿体の動脈が拡がり平滑筋も弛緩することで、血液が陰茎海綿体に流れ込み勃起します。
※勃起すると海綿体の周りの白膜がパンパン状態になり、静脈が圧迫されることで血液が流出せず勃起を維持します。
この3つのメカニズムが正常に起こることでペニスが勃起し、そしてそれを維持することができるのです。
EDの大きな原因4選
EDには大きく分けて4つの種類が存在します。
EDの場合以下の4種類のどれかに分類されますので、自分がてはまるものを確認しましょう。
①心理的ED
②器質性ED
③混合型ED
④薬剤性ED
それでは1種類ずつ詳しく解説していきます。
心理的EDの原因やなりやすい人
心理的EDは精神的なことが原因で起こるEDのことを指します。
ストレスやプレッシャーなどメンタル面で異常があると、性的刺激をうけたとしてもその興奮が上手くペニスに伝達されないため、勃起することができずEDになるのです。
勃起できたとしてもそれを維持することができず中折れすることもありますが、それが原因でさらにストレスを抱え症状が悪化してしまうこともあります。
心理的EDにはその原因により、「現実心因」と「深層心因」、2つに分けられています。
現実心因とは
現実心因とは普段生活をしている中で感じた、ちょっとしたストレスが原因でEDを引き起こしてしまうことをさします。
わかりやすく例をあげると…
年齢は40代前半でまだ若いと自分では思っているが、結婚して10年くらいの妻にセックス時に「もう終わり?」「最近勃ち悪くない?」などダメだしされたことによって、セックス自体に不安を感じたことが原因でEDを発症。
セックスに限らず、パートナーとの関係性や、仕事でのストレス、その他の人間関係の悩みなど、自分で大体把握できる精神的原因が現実心因になります。
深層心因とは
深層心因とは、普段過度な精神的なストレスはみられないが、幼少期の性的トラウマや体験など過去の問題が原因で、セックス時に勃起できなくなってしまうことです。
わかりやすく例をあげると…
年齢は30代前半、過去に母親が父親以外の男性とセックスしているのを見たことがあって、実際自分がセックスするときに想像してしまい勃起出ないなどです。
深層心因はその名の通り、心の奥深いところにあるストレスやトラウマで自分でも見当がつかず、原因をみつけにくい場合もあります。
器質性EDの原因やなりやすい人
器質性EDとは、病気やケガなど身体的な機能が原因でなるEDのことを指します。
適齢期を迎えてから年齢を増すごとにどんどんEDになりやすくなります。
これは年を取ることで血管や神経など身体の機能が衰えてくるためです。身体が老いていけば性機能能力も衰えてくるということです。
分かりやすく例をあげると…
年齢は50代前半、タバコを1日に1箱は必ず吸い、やや肥満気味で運動不足、糖尿病を患っているためEDを発症。
このように生活習慣病である糖尿病や高血圧の患者は、動脈硬化になりやすく血行の流れが悪いため、EDを併発しやすいのです。
糖尿病患者の約80%、高血圧患者の約66%の方はEDを併発しているとも考えられています。
その他にも神経の障害によって起こるEDや、手術やケガによって起こるEDなども器質性EDに分類されます。
・糖尿病や高血圧などの生活習慣病の方
・肥気味の方
・タバコをよく吸う方
・脳出血、脳外傷、脳腫瘍、アルツハイマー、パーキンソン病の方
・前立腺肥大症、前立腺炎、精巣静脈瘤
・交通事故などでおこる骨盤骨折、脊椎損傷
・前立腺がん、膀胱がん、直腸がんなどの手術
器質性の多くは加齢による生活習慣病や病気が原因で引き起こします。
そのため運動などを取り入れて生活習慣を正すとEDだけでなく、健康面にも効果的です。
混合型EDの原因やなりやすい人
混合型EDとはその名の通り、器質性EDと心理的ED両方の原因が考えられるEDです。
EDになる場合、動脈硬化などの原因だけでなく、それにプラスストレスやプレッシャーなどの精神的要素が加わった混合型EDが多くなっています。
生活習慣病の方はEDになりやすいですが、さらにストレスなどを感じEDを発症してしまうというケースがほとんどだと考えられているのです。
わかりやすく例をあげると…
年齢は50代、仕事と家庭からのプレッシャーがひどく、ついついお酒を飲みすぎ、塩分の高いものばかり食べてします。
妻とはとっくに関係は冷え切ってていて、風俗に行っても勃起できない。
このように過剰にストレスを抱えている場合、生活面でも乱れてしまうことが多いです。
そのため混合性EDを発症してしまいやすくなります。
薬剤性EDの原因やなりやすい人
薬剤性EDとは薬の副作用が原因でEDになってしまうことを指しています。
一部の薬の副作用の中には、EDの原因になってしまうものがあります。
必ずEDになってしまうのではなく、EDの報告があるということです。
分かりやすく例をあげると…
年齢は20代、不安障害で抗不安薬と睡眠薬を服用中、EDを発症。
抗うつ薬や抗不安薬、向精神薬などは中枢神経に作用するため、性的興奮の神経伝達が上手くいかずEDになることがあります。
ED診療ガイドライン2018年に記載されていた、薬剤性EDの薬剤一覧をご紹介します。
・降圧薬
・抗うつ薬
・前立腺肥大症治療薬・AGA治療薬(α遮断薬と5α還元酵素阻害薬)
・髄腔内バクロフェン
・非ステロイド性抗炎症薬
ED治療薬は全てのEDに効果的
EDの原因を詳しくご紹介してきました。
EDのメカニズムは大変繊細なものであり、少しでも異常があった場合勃起できずEDになってしまいます。
EDの原因はたくさんあり、色々な原因が併発して発症することもあります。
どのEDの原因でも治療方法は1つで、病院や専門のクリニックに行ってもバイアグラなどのED治療薬が処方されます。
健康状態によってはED治療薬を使えない方もいますが、それ以外のEDの方の場合すべてED治療薬でEDを克服することができるのです。
ED治療薬にはバイアグラだけなく、レビトラやシアリスなど効果の持続時間などが異なるED治療薬が販売されています。
初めてED治療薬を服用する場合、専門のクリニックなどで相談してからの処方が好ましいです。
そして使ってみて問題が無ければ、費用面などを考えると通販が安く購入できおススメです。